director's voice

阿部有希さん

陶芸作家もご紹介していきましょう。
愛知県から出展くださる阿部有希さんです。

Q1
阿部さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?

A1
土が自ら動いてつくり出す、形や質感、模様のおもしろさを大切に作陶しています。

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白化粧を施し、白化粧土の罅(ヒビ)で模様を描いた花器やカップ、陶板。
土に土を押し付けて模様を描いたプレート。
少し低い温度で焼きしめた器に漆を施した菓子皿。
これらの技法を織り交ぜた装身具などなど。

ぜひ、直接手にとって、土が魅せる表情を感じていただけると嬉しいです。

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端正なフォルムに、味わい深い風合いのある器。
盛ってみると懐深くいろいろ受け止めてくれるのは、
おはぎの画像からも感じられますね。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
背中を押す風が吹いてきた!

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Q3
阿部さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
葦毛湿原に自生している白玉星草(シラタマホシクサ)
子供の頃から大好きな植物です。
細長い茎のてっぺんに、小さくて白くてギジギジした、
金平糖のような花がちょこんと咲きます。
東海地方の湿原など、一部地域にしか生息できません。
年々減少しているようなので、大切に見守っていきたいです。

ABE - 1

白玉星草とは、なんて素敵な名前でしょう。
子どもの頃から阿部さんが親しんだというこの美しい花は絶滅危惧種になっているようです。
絶えることなく咲き続けてほしいですね。

育った地に構えた工房から生み出される阿部さんの果実のような陶器は、
ニッケ鎮守の杜レンガ道の近くにやってきます。

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